起案・決裁型の文書管理システムであるから・・・・
LAN機能を重視し、文書発生の登録、起案・決裁などの機能は優れていますが、紙文書管理とは切り離されています。また、財務会計などと複合化され、操作も煩雑です。したがって紙文書の管理なしに、文書管理システムは、導入できないことが判明しました。
ある自治体における導入後の問題点
導入時のコンセプト:
「情報の共有化とペーパレス化を図るため、文書発生から廃棄に至るまでを電子的に 管理すること」・・・導入年度プリンタ用紙が7.3%増加し、逆の結果となりました。 そこで本当に文書管理に必要な改善策を検討しました。
課題:
下記のことを解決できないと職員の利用度が増えないことが判りました。
1.文書引継ぎ業務に利用できない。・・・新たに引継ぎ用目録を作成しなければならない。
2.文書庫内の文書箱状況が把握できない。・・・文書庫内での検索時間は改善されない。
3.文書の貸出・返却業務が改善されない。・・・貸出しのまま不明の文書が発生。
4.操作性が悪く、職員になじめない。
5.過去作成したファイル基準表が利用できていない。・・・ファイル基準表が未整理。
6.文書の発生から廃棄の流れに対応できる機能がないと公文書管理法に準拠できない。
保存されている公文書の有効利用をめざし、発生から廃棄に至る公文書のライフ サイクルに対応できます。
1.過去作成したファイル基準表をデータ化し、文書管理システム導入後のデータと統合すること。
2.文書庫における文書箱の所在や空きスペースの現状などを確認できること。
3.1フォルダー単位や1文書箱単位及び文書棚にバーコードを貼付し、データベースシステムから検索でき、文書箱の書庫移動時にも対応できること。
4.システムの機能
*検索・・発生年度、文書名、課名、保存年限などから検索できる。
*引継・・年1回の公文書の引継業務をサポート
*棚管理・・棚のレイアウト表示から文書箱の内容が確認できる。
*廃棄管理・・廃棄予定と廃棄履歴管理ができる。
*ラベル作成・・ファイルやホルダーへの印刷機能がある。
*バーコード・・ファイル、文書箱への貼付により移動管理がスムーズに対応
*貸出管理や各種集計